The Waste Round 始動。
戦後60年が過ぎ、「戦争を知らない子ども達」のさらに子どもとして生まれた僕らは、もうその「荒地」を見ることは出来ない。しかし、いまだ浮遊する「荒れた周辺」の時間の中で、僕らはまた、何かを見失っている気がする。その時代の荒地を探して、そこから僕らは夢想する。果てしない拡散の彼方で、小さな石が、新しい波紋を起こす。それはもう、とうに意志から離れて、自然の一部にすらなってゆく。鮎川信夫の声も涙もなき喪失の果てで、もう一度エリオットの笛の音を。
あなたの蹴っている「それ」はなんですか?
僕らは蹴る。
それは、意志か、遺志か、ただの石か。
誰かの想いなのか、自分の思いなのか。
過去なのか、未来なのか、今この瞬間なのか。
精神なのか、物質なのか。
意味があるのか、無意味なのか。
僕らは、無意識に、時に意識して、それを蹴る。
そしていつか蹴ったことすら忘れて(たまに思い出して)、生きていく。
あの日の僕と決別するために、
僕はこの詩を書きました。
パラレルワールドに「あきらめた僕」を置き去りにして、
僕は、未来を取り戻す。
The Waste Round 最初の一曲は、
そういう覚悟と希望の歌です。
『石』
(詩:ヤハギクニヒコ/曲:タカムラワタル)
もしも、僕と向かい合ったなら、
何か大きな陰を、背中に感じるのだろうか
何気なく、僕は石を蹴る
どこまでもどこまでも石を蹴る
やがて、僕の石は思いもよらない方へ転げて
もう届かない
それは、自然主義のこの国じゃ、
仕方がないことで、きっと偶然ですまされるのだろう
何気なく、僕は年をとる
なるべく気付かないように年をとる
やがて、僕はいつか思った通りの大人になって
もう戻らない
たぶん、僕の背負ってしまった陰は、
叶えなかった夢と、良心への呵責なのだろう
でも、あの時の石は、きっとどこかで、あの時のまま
僕があきらめただけ
僕があきらめただけ
僕があきらめただけ
(原作:2008ヤハギクニヒコ『僕らが見えなくなるまえに』)
みなさまへ。
◆楽曲の使用について
The Waste Round の全ての楽曲は、陽の目を見るのをひっそりと待っています。使用を希望して下さる方は御気軽にお問い合わせ下さい。他ジャンルとのコラボレーション、大歓迎です。
◆感想やご意見など
もし、僕らの楽曲を聴いて何か思われることがございましたら、是非聞かせて戴ければ幸いです。





TOP